『αスぺース』春休み前になんとか完成
九段で会議して神楽で卒計発表会の練習に意見して、再び九段に戻り卒論発表の練習に文句言って、夜博論審査会終わってやっと自室に戻って先日届いたできたてほやほやの新刊『αスペース塚本由晴・坂牛卓のエスキスチェック』鹿島出版会を眺める。昔八束はじめさんが何かの本のあとがきに書き終えた傍から、また別の書き方があったのではないかと思うと言うようなことを書いていらっしゃった。何かを表現するということは常に不完全である。それがベストなやり方だったという確信はそう簡単には持てない。もし持てたらもう次を作る気にはなれないようにも思う。出来立ての本を見ながらそんな気持ちになる。しかしそう思いつつも結構面白いなあと自画自賛。今までのワークショップ本とは二つの点が違う。
一つ目はワークショップのテーマである「αスペース」という概念が新しいこと。僕と塚本さんがこの点を最初に結構長々と説明しているが、一言でいえばある目的の建物にほんのわずか(+α)の別の目的の場所を挿入すると建築や町がよくなるといいう考え方である。
二つ目は紙面の構成が単なるワークショップの成果品の羅列ではなく学生のエスキスとそれに対する僕と塚本さんの批評を対話のように並べている点である。
多くの学生さんたちに読んでほしいと思っている。できれば読んだ感想をも送ってもらえればとてもうれしい。
●ワークショップを行ったブエノスアイレス パレルモ大学の紹介ページ
●チーム8のエスキス1日目とそれへの僕らのコメント「ファサードを作れ」