レイアウトを学べ
二部3年の製図の提出日、僕のスタジオはもとより、他のスタジオもやや低調。3年の製図は手書きもいればcadも多いのだが、大きなプリンターがないせいか貼りあわせのような図面が多い。そうなるとコンピューター上でレイアウトを検討できないせいか、出来上がりのレイアウトがめちゃくちゃである。
そういえば一部4年の卒計の中間発表でA3二枚40人分くらいが廊下に貼りだされているのだがこのレイアウトもまたひどい。
日建に入った時図面で一番重要なのがレイアウトだと教わった。その頃は手書きだから書き出しを間違えるともう直せない。だからまずは図面の通り芯とおおまかな輪郭を描いたら青焼きして(コピーのようなもの)図の部分をはさみで切ってA1の紙の上に置いてみるのである、それを壁に貼ってレイアウトを見てからその位置にしるしをつけて図面を描き始めたものである。そのくらいレイアウトは大事なのである。
プリンストン大学の建築学部出版会が出しているレイアウトの教科書がある。実に論理的にレイアウトのルールが書かれていて最後に美しいポスターなどのレイアウト分析がある。トレペのページをかぶせるとレイアウト原理が分かるようになっている。しかしなんていうことはない、レイアウトで重要なのは読みやすいことと、オブジェクトのラインをあわせること、加えて少し修辞的には目を引くポイントを創ることなのである。