アリさんはすごい塗装職人
午前中現場で塗装のアリさんと2時間、ああでもない、こうでもないと言いながら打ち放しの上にのせる色を作る。EPを混ぜながら抹茶色とこげ茶とグレーを作る。シーラーを混ぜたものを塗ったり、シーラーを塗って乾かして塗ったりして欲しい透明感を確かめる。家具が作りつけられる壁で散々試してもう塗るところがなくなったので違う階に移ってまた塗る。アリさんのすごいのは色見本帳でこの色と指定するとものの5分でその色作っちゃうところ。絵描きも真っ青である。この透明感とむらはEPを塗ってからスポンジで叩くことで生まれる。その昔連窓の家#1を作った時にコンクリート打ち放しの外壁を白粉塗ったように仕上げたいと所長と相談していたら彼がコンクリート補修屋さんを連れてきた。すると補修屋さんはスポンジで白い塗料を叩き始めた。それ以来、外壁でも内壁でもこのスポンジたたきをよくスペックする。さすがのアリさんもこんなやり方はしたことがないと言っていたがあっという間に自分のものにしているところがお見事である。