日本アートのレベル
夕刻ニューヨークの友人と夕食。彼女はジャパンソサエティの芸術監督。日本韓国にアジアの舞台芸術の視察に来ている。アジア、あるいは日本のアートのレベルの話になった。僕が昨今の経験から中国建築の今後のパワーのような話をすると、まったくそれはナンセンスだと反論された。そもそも日本人は自分たちの力を過小評価することを美徳とするようなところがある。だいたい建築は日本のアートのレベルの中でもトップレベルであり、彼女の専門とする舞台芸術でも日本は低くはないけれど、建築はその比では無いという。そういう分野にいながら自己主張する前に他国の脅威を語ること自体が分からないと言われた。まあどっぷりニューヨークに腰を据えて、その中でしかも日本芸術の外交大使のようなことをやっている彼女にとっては毎日が日本芸術の素晴らしさを主張する立場にいるのだろう。そこで生きて行くためには女々しくネガティブに生きるなんてあり得ないこと。
アドビ―が主催するアンケートで世界で最もクリエイティブな国はと言う問いの一番は日本なのだそうだ。日本はもっと自国のアートやクリエイティビティに自信を持つべきだと彼女にさとされた。
彼女と話していて少し元気が出てきた。