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イベリア半島人は世界を二分していた

大学で某先生とじっくり打合せ。いろいろと分からぬことを教えていただき少しさっぱりした。
グアテマラ行く前には終えておきたいと思い、国本伊代『概説ラテンアメリカ史』新評論1992を読み始めた。ビギナーのための丁寧な入門書。新書ほど大雑把では無く、専門書ほど細かくは無い。でも話はスペイン・ポルトガルの支配の始まりから具体的な統治の仕組み、独立から近代化へと書かれている。
未だ半分だが前半で面白いのは人種別身分制度の実態である。そもそもイベリア半島人は世界を二つに分けて半分ずつ領有した気になっていた凄い人たちであったが、遠くの場所を自分たちの思う通り統治はできなかった。身分制度一つとっても法と実体にはずれがあったようだ。法律上は上から白人、インディオ、メスティソ(白人とインディオの混血)、黒人、奴隷だったが、実体はイベリア半島人(最初の移民)、クリオーリョ(最初の移民を親として現地で生まれた人)、メスティソ、黒人、奴隷、インディオなのである。つまりインディオは奴隷以下だったということである。
奴隷は高価な品物であり、大事にされていた。よって社会はスペイン人とインディオに二分されたようだ。そしてインディオは虐待され急激にその人口を減らした。もともとインディオが少なかったアルゼンチンやブラジルはさておき、インカ帝国やアステカ文明が栄えた場所ではひどいことが起こっていたのではなかろうか?
人の場所に侵攻するということは結局そういうことなのだろう。台湾での反日感情はそれほどでもなかったけれど、ものの本では1万人は虐殺したと書かれている。それがあまり目立たないのは蒋介石(本土人)がその倍は殺しているからだと言われている。一体どこまでが事実なのかはよく分からないが、、、、

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