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過去を創る(invention of the Past)

二つのプロジェクトのオープンハウスも終わりちょっと一息。やっと来月海外で行う3つの講演の準備に取り掛かれる。そこで先ず最初が南京東南大学で行われる第三回現代建築理論シンポジウムでの講演。東南大学は中国建築教育の発祥の地。このシンポジウムはAAスクールと共同で行われてきたようだ。
さてスケジュールを確認して飛行機のチケットを予約しようとしてつまずいた。14日の学会の司会を終えて夕方の飛行機に乗るのだがずっと成田から行く気になっていた。しかし考えて見れば学会は名古屋。名古屋からのルートを考えないと、、、、、
シンポジウムのテーマはInvention of the Past。Pastは本当にデザインに役に立つのか?と言うのが問いである。このテーマを歴史的に考えれば、過去にすがるリバイバリズムがあり、過去と断絶したモダニズムがあり、そして今は?ということになる。フォーティーの『言葉と建築』の歴史の章を再読。
過去は重要な現在創造のエッセンスだけれど、それを再生するのでは永久に現在は過去になってしまう。そうでは無く、未来から見た時に現在という過去を作ることが我々の役目である。過去は現在の視点で読みこみ読み変えていかなければならないというのが僕のスタンスである。そして実際のデザインの現場では過去の痕跡をobserveすること、そしてそれをtransformする方法論が問われる。
このことを3つくらいの材料で語ることに決めた。一つは大学の課題で出した「荒木町を読む」を題材にこの方法論の教育について。二つ目三つ目は先日完成したオフィスリノベか児童養護施設、現在建設中の水戸のギャラリ―におけるデザイン現場での実践について。話の筋が固まれば後はどれだけきれいな画像が集められるかである。

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