人間疎外反対建築
アルゼンチンの週刊建築新聞ARQが僕らのパレルモ大学でのワークショップを4ページほどの記事にしてくれた。書いているのは、建築家であり、ジャーナリストのミゲル・フラード。彼は1週間我々と毎日数時間を過ごし、昼飯、夕飯は常に一緒に摂っていた。加えて我々のワークショップのオリエンテーション、レクチャーを聞き最後に我々にインタビューする念の入れようだった。
この記事の内容は練習のために読んでみたいが、今のところお手上げである。ただ表題だけ見ると,imcomoda arquitectura は居心地の悪い建築であり、もう一つのidea japonesa contra la alienacionは日本の考え方は人間疎外に対立する。つまりは人間中心的だと言っているようだ。
我々は学生のデザインプロセスは全く逆だと口を酸っぱくして毎日のように言っていた。彼らは先ずフォルムを持ってきてそこに人のアクションを入れ込もうとする。なのでわれわれは人のアクションがフォルムを作るのだと言い続けていた。しかしこれは彼らの受けている教育とはどうも逆なのである。つまりはこの著者のミゲルも恐らく僕らと逆のことを行っている張本人なのである。だからこそ彼らは我々のこういう指導に驚きその自らの驚きを記事にしているのだろうと思われる。