卒業式
武道館で卒業式を終えた学生たちが大学に戻り学科毎に学位を授与された。2部建築学科は約80名。1人ずつ名前を読みあげて学科長から卒業証書が手渡された。
自分の時を振り返ると学部卒業式の記憶が全くない。修士の時はアフリカ旅行から式の前日帰国した記憶があるけれど式の記憶は無い。それに比べるとUCLAでの卒業式は友達とはしゃいだ記憶が鮮明にあるし、写真も残っている。やっぱり異国の地で必死にもがいて修了できた喜びがあったのかもしれない。
大学の勉強は専門学校と違って明日から即役立つようなことではないかもしれない。僕もそうだった。コンセプチャルなことばかり学びプラクティカルなことを学ばなかった当時の建築学徒は事務所行っても「使えない」輩が多かった。僕もそんな一人だったと思う。でも今でも大学で学んだ内容がずしんと腹の底の方に溜まっていて、それが全ての原動力になっているように思う。
これから巣立つ80名にとっても大学で学んだことがどう生かされるかは分からない。卒業証書なんてただの紙切れだと思うこともあるかもしれない。でも4年かけて学んだこと、特に卒業論文、設計を完遂したことはきっと体に染みついた力になっているはずである。そんな力を発揮する姿を見ることを楽しみにしたい。
good luck!