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21世紀の社会とは?

午前中事務所でスケッチ。午後打ち合わせ。夕方大学で10月アートフェスタのプロジェクト打ち合わせ。夜研究室で読みかけのジェイン・ジェイコブズ『都市の原理』SD選書(1969)2011を読む。有名な『アメリカ大都市の死と生』の8年前に書かれた本書は未来の都市が当時の都市計画家たちが描いていた単純で合理的な姿にはならないことを主張したものである。出版から40年経ち少なくとも東京はそうなっていない。いや世界中そんな風になった都市は人口都市のキャンベラ、チャンディガール、ブラジリアなどである。そして少なくともそんな都市に僕は全く魅力を感じない。
続いて落合恵美子『21世紀家族へ』ゆうひかく選書1994を読む。両方とも篠原聡子さんの推薦書である。著者は僕より一つ上の京大教授。家族にまつわる様々な概念を僕らは古来からの既成のもののように感じているがそうではないということを改めて実証してくれている。
たとえば戦後家族体制の変化として女性が働かず主婦をやるようになり、画一的に2~3人の子供を生むようになることが示されている。1952年に結婚した母がまさにこれを体現した。そしてそんな傾向は21世紀にはかなり変化している。
歴史にたらは禁物だが母が今ころ生まれていたら全然違う人生を歩んだろうと思う。まあそれが幸福なのか不幸なのかは分からないけれど。
20世紀後半にかけて家族とそれを包む環の双方はドラスティックに変化している。21世紀とはどんな時代になるのだろうか?

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