○○とは何か
吉見俊哉の『大学とは何か』を読みながら思う。「○○とは何か」という問いについて。人生とは何か?建築とは何か?人間とは何か?世界とは何か?、、、これらはみな答えの出ない問いである。これまでは答えの出ない問いを問うても仕方ないと思っていたのだがこの著者はそれに挑戦している。そして答えの出ない問いを問うことの意味、意義もあるものだと最近少しずつ感じている。というのも答えの出る問いだけに答えていると結局そんな人生しか歩めないからである。そういう問いがあるところだけを歩むことになるからである。答えの出ない問いに惑わされるなかではじめて未知の領野に歩を進めることができるのである。