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ユニクロ 対 ZARA

午前中久しぶりに森美術館に行く。天気がいいので家族を誘ったら皆やってきた。僕は美術館をさーっと通り過ぎるように見ることが多いのだが、うちのかみさんは僕より少しじっくり見る。娘は舐めまわすように見てまた戻って見たりする。だから館を出たのは1時を回っていた。昼をとってからヒルズのTSUTAYAの本屋で買い物。この本屋は僕が欲しいものは売ってないのだが、たまには自分の興味のない本を買ってみようと10冊くらいかごに入れて家に帰る。風呂で横田増生『ユニクロ帝国の光と影』文藝春秋2011を読む。ユニクロはGAP, ZARA, H&M, などと同様製造から小売りまで一貫して自前でやる洋服屋である。こういうのをSPA(specialty store retailer of Private label Apparel)と呼ぶそうだ。ユニクロはGAPになりたくて頑張りGAPを売り上げで追い越したが、それを追い越したのがZARAである。ZARAはユニクロの1.5倍の売り上げで1兆を超し。従業員は世界70カ国に9万人いてその8割が正社員。一方ユニクロは3万人の社員の内正社員は3千人だそうだ。ZARAの強みはどこか?彼らは今時の製造会社が行う人件費の安い所に縫製をさせるという方法をとらない。ほとんどすべてスペインの本社まわりの自前の工場で作っているそうだ。そこにデザイナーも集結させてあり、徹底して客のニーズをつかみ2週間で新製品を作り出し、どんどん品を入れ替えていく。そしてその最先端のデザインをユニクロの倍の値段で少量だけ売っていく。ちなみにデザイン変化のスピードはユニクロ1年、H&M40日、ベネトン60日だそうだ。目にもとまらぬ流行の掬い上げで単価を下げないでも売れるということが面白い。

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