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贅沢の条件

日中事務所で仕事。夜長野へ。車中山田登世子『贅沢の条件』岩波新書2009を読む。贅沢とは金でもなく、時間でもなく働かないこと。というのが一昔前までの常識だったようだ。だから「有閑階級」なる言葉があり、かの有名なヴェブレンの『有閑階級の理論』が生まれたわけである。ヴェブレンによれば有閑階級の服とは働きやすそうに見えてはいけないのである。コルセットにロングスカートそして金を使い働かない。これが一家の富を主人に代わって世に示す行為なのである。なるほど。ところで現代の贅沢の条件とは何だろうか?働くことが美徳となったモダニズム以降、もはや働かないことを贅沢と思う人はあまりいないのではなかろうか?僕にとっての贅沢は?やりたくないことをやらないこと。これは出来そうでなかなか難しい。でもそんなわがままな人生を送ることができれば最も贅沢である。

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