合掌造りの曳き屋
岐阜遠征二日目。午前中高山の陣屋で1時間半説明を聞く。丘の上にあった大名屋敷は江戸の直轄領になった時に壊されそしてこの陣屋(役所、裁判所、お代官の公邸、などなど)が出来たそうだ。陣屋が当時の姿を残しているのはここ高山だけと聞く。屋根はすべて杮葺(グレードは3段階くらいあるようだが)、壁はしっくい、土壁、板壁いろいろである。午後世界遺産白川郷に向かう。高山からバスで50分(去年出来た道路で時間が短縮されたそうだ。それまでは2時間半かかっていた)。途中雪が舞う。もちろん現地にはここかしこに雪が残る。着いたところは巨大バス駐車場。観光バスの大群に世界各国の旅行者が乗っている。駐車場わきには合掌造りの食堂、土産物屋が並ぶ。まるでディズニーランドのようである。橋を一本渡るとこの俗な世界と一線を画し、本格的合掌造りが並ぶ。保存のために合掌造りの曳き屋なんて珍しいものを見た。丘の上に上がりこの集落を一望する。まるでテレビをみているようである。このまま帰ったら本当にテレビを見たような気分で終わったのだろうが、幸い合掌造りに一泊することができた。泊まり客のうち日本人は3割。いろりの煙で燻製になりそうだった。