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街の雰囲気

A0勉強会。やっとエピローグの2度目の読み直しが終わりそう(あと1paragraph)これが終わってももう一章担当がある。これが結構長いのだ。いつ終わることやら。来年の春頃だろうか??
勉強会を終えてA0の皆にアルゼンチンのスライドをお見せする。別に見せるように整理したり地図を付けたりしたのではなく、ただ単に撮った写真を時系列に並べただけ。僕も初めて見る。アルゼンチンには世界に知られた名建築があるわけでもないから(と言って建築の質が低いと言うことではない)街の雰囲気を見せる。そして昔の記憶をたどりながらこの町に似た雰囲気があるとすればパリかバルセロナだろうと話すのだが心もとない。僕のスライドの後にA君が最近ハネムーンで行ってきたスペインのスライドを披露。こうして並べてみるとよく分かったが、ブエノスアイレスとバルセロナなんて全然似てない。いやもちろん似ているところはあるのだが、ブエノスアイレスにはバルセロナのような古さの汚れが無くとてもクリーン(よい意味とは限らないが)。次にブエノスアイレスにはバルセロナのような濃厚な色がなく白い。淡白である。最後に様式に関して言えば、古さが違う。下手すれば500年くらいの差が軽くあるから既に様式が違う場合もあるし、仮に同じ様式でも。密度が違うという感じ(これははなはだ直観的なことなのだが)。総じてエスプレッソなバルセロナに対して、ブエノスアイレスはアメリカンである。しかし面白いのはバルセロナもブエノスアイレスも100メートルくらいの正方形グリッドの街である。街区の大きさは街のスケールを作る。アメリカはニューヨーク(300メートル弱バツ50メートル)でもフィラデルフィア(100メートル強×30メートル)でもきれいなグリッドだが長方形グリッドである。都市計画の本を見れば名古屋城下町も50間方形街ほぼ100メートルと近いものがある。もちろんスケール感は平面に加え高さもあるので街区の大きさが同じだから同じ性格の街とは言えないのだが。

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