世界は一つ?
このところ温かい日と寒い日の温度差が5度くらいあろうか。今日はひどく寒い。三寒四温である。こんな日に長野に向かうのは勇気がいる。寒くならないうちになるべく早く出たいのだが、なんやかんやと事務所の雑用に追われ結局乗れた電車は9時過ぎ。車中『鄧小平』の残りを読む。毛沢東とともに中華人民共和国建国の立役者であったのも束の間。毛沢東と対立し地方で労働者として教育される。そして3年後毛沢東に反省の書簡をしたため、それが認められ再登用。しかしそれも束の間、文化大革命で再び失脚。その後また復活。再度天安門事件で影の指導者と疑われ軟禁。毛沢東死後中央政権に戻り毛沢東派の華国鋒としのぎを削り勝利。不撓不屈の人生である。もちろん中華人民共和国の基礎は毛沢東原理の上に築かれているとしても現在の資本主義的社会主義路線を敷いたのは現実主義の鄧小平であろう。資本主義国がこの金融危機で社会主義化していると言われているが、残る社会主義国はますます資本主義化していくのかもしれない。そうなると世界の国の体制はある共通な枠の中におさまるような気にもなる。昨日の話が思い出される。