シージェイ・リムのドローイング
今日は事務所到着一番。まだ日直も来ていない。僕の家が事務所に一番近いのだから、まあ当然かも。僕の次にスタッフのT君、そしてYさん。坂牛チームがやってきたので、さっさと打ち合わせをする。九州プロジェクトはコストの方向性がはっきりしないのだが、コストコントロールをしない契約なのでそのあたりは現地にお任せ。こちらは残りの図面づくり。午後は来年の早稲田の書類やら信大の事務書類やら作成。夜、南洋堂にシージェイ・リムの展覧会オープニングに出かける。今村君が企画した展覧会。シージェイは日本初の個展だが、この時期に同時に3つの会場で彼の作品が展示されているとのこと。とても温和な誠実な感じの人でありゆっくり話したかったが、人も多く先に失礼した。南洋堂にはドローイングだけしかないがこれが実にうまい。繊細な手書きのドローイングに紙の切り抜きと厳選されたレタリング。余白が多いが計算された美しさである。CGがあまりに無計画に多用される昨今、こういうドローイングは清々しい。特に無意味にただ大きいだけの模型写真と余っちゃった余白しか作れない学生は見習ってほしいのだが。南洋堂に行く前に三省堂に寄って本をぺらぺら。もう政治本は買わないつもりだったが、タイトルに誘われて『自由と民主主義をもうやめる』幻冬社2008を買って読む。著者は京大保守派の佐伯啓思。保守ではない私だが、保守とそうでないものとの差が混乱する中、本当の保守とは何なのか?自称保守の彼の意見も拝聴しよう。