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ネットの旧態的性格

かなり前からかみさんと上野でやっているウィリヘルム・ハンマースホイの展覧会に行く約束をしていた。今朝はチャンスで朝一で行くことにした。開館時刻を目指したが少し遅れ。上野についたのは10時半。内容はコラムに書いたのでそちらをどうぞ。静寂な絵に心洗われる。北欧の短い日中を象徴するかのように太陽が見える絵はほとんどない。すべてが曇天であり今日の空のようである。アメ横で買い物をして帰宅。昨日読みかけの本を読み終える。以前『場所間の喪失』を読んだとき、ネットはテレビより本的なメディアであると知ったのだが、『アーキテクチャの生態系』を読んでいると再びネットが本的である性格が記されている。それはテレビやラジオが同期的であるのに対して、本やネットは非同期的であるという性格である。つまり情報が発信されたその同じ時間でないと得られないラジオやテレビに対して、本やネットは後から得られるという性質を共有しているのである。うーんだからどうかというところはまだ考えていないのだが、研究室でも行っているネット上での建築情報がもたらす影響について、果たしてこの旧態的性格が何をもたらすのだろうか??夕方事務所で簡単な打ち合わせ。帰宅後夕食後小笠原尚司『額縁への視線』八坂書房2008を読み始める。

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