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二つの建築を堪能

5月4日
午後坂本先生の水無瀬の町家増築を見学。その昔一人で外観を眺めに来たことがある。先生と素材について対談するにあたり、この外壁のやりっ放しコンクリートを見ておかねばと思ったからである。数年ぶりに見るこの銀色の表面は全く変わっていない。駐車場の脇から中へ。坂本建築でいつも感じる低めの断面設定がここでもいろいろな場所に感じられる。2階の階高、切り妻屋根の勾配の始まり高さ、手すり、吹き抜けに面する窓の位置など。そしてその低さが建物を優しい感じにする。増築部分もスケールや床の設定が巧みに考え抜かれている。母屋との間に生まれた中庭は両建物の高さが押えられているので圧迫感を感じない。水無瀬を後にして坂本先生と同級生で造形大の学長をされている白澤さんのご自宅を拝見しに行く。6メートル×12メートルの平面形に矩勾配の寄せ棟屋根の乗る母屋に二つの増築がくっつく構成。母屋が黒い空間で増築は白い空間になっている。全ては明確な幾何学形。ここが坂本一成とは少し違う。微妙な斜めの線などは登場しない。
その後蕎麦屋で飯を食い、バーで一杯。中央線で東京へ向かうも研究室の先輩後輩と共に、反省会と称しつい阿佐ヶ谷で途中下車。ベルギービールを堪能。

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