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アートと建築

カーサ・ブルータスの最新号が届いた。アートと建築特集である。アートが建築のようなものを作るようになったと長谷川祐子さんが言っている。というようなことは2005年のsdの特集内容でもあるので別に目新しいことでもなく21世紀に入り顕著である。オラファーのone-way colour tunnel 2007などクラブのエントランスのようだし、ダニエル・ビュレンのThe coloured screen 2006-2007はその字の如く簡易間仕切りスクリーンとして売れそうである。 ホルヘ・パルドの House Installation view 2007もタイトルの通りインテリアデザインと呼ばれるものとどこが違うのかまるで間違い探しである。関係性の美学においては社会に開かれたアートが尊ばれ、そうなるといきおい、都市や建築と関係することが自然なのだそうだ。アートと建築のボーダレス化は私的には凄く面白いし、興味深いのだが、一歩引いてみた時にはこういう時代もいつか終わるだろうと冷めた視線で見ざるを得ない。それは何かというのが早稲田の講義の最終回。アート的なるものvs?なのである。そんなものがそう簡単に語れるのなら苦労しない。そういうものがあるのだろうなと語ることくらいで講義は終わるのだろうか?

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