京都
京都への車中で読んだ鷲尾清一『京都の平熱』は市営バス206番の行き先順にガイドされる。この206番は東大路、北大路、西大路の順に京都を一周するバスである。そこで僕も始めてこの市営バスに乗ってみることとした。連休のせいか道は渋滞。先ずは目的もなく一周しようかと思ったが東大路3条の手前知恩院で下車。昼食をとることに。これも鷲尾氏の勧めに従いラーメンを食す。京都はラーメンの町だとか。そして知恩院の山門をくぐる。京都には修学旅行をあわせれば6~7回来ていると思うがこの寺には初めて。大きな寺である。山門をくぐり大階段をあがり本殿がある。こう言うスタイルはもちろん京都には多くあると思われるが、結界のプロセスとして階段を上がらせる効果は大きい。知恩院を出てホテルへ。講演まで時間があるので三条にあるホテルの周辺を散策。なんと偶然高校時代の修学旅行で泊まった旅館日昇別荘に遭遇。そばにこの修学旅行で入った覚えのあるイナダコーヒーもあった。周囲には辰野金吾設計の日本銀行、町屋を改装したブティック、もちろん古い町屋も多くある。この新旧の混在が京都である。と鷲田の本には書いてあった。
夕刻京都造形芸大に行く。三条から車で15分くらい。山裾に広がるキャンパスである。なかなか壮大なキャンパスである。私を呼んでくれた植南先生にお会いする。6時半から8時半くらいまで90分の予定が2時間近くなってしまった。多少長引いたがそこそこ言いたいことはいえただろうか?終了後先生たちと夕食。ここの小野先生はなんと篠原アトリエに2年もいたとのこと。驚き。