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3月28日
午後急遽入所希望者の面接をした。最初もらったメールにはこれから2級建築士をとりたいと書いてありなぜだろうと思っていたのだが、出身が多摩美術大学の情報デザインというところで建築士の試験資格には関与しない学科だからとのこと。将来は独立して建築事務所を開きたいのですかと聞くともっと広い分野でデザインを考えたいということを言っていた。なるほどそうなのだろう。聞くと面白い先生がごろごろいる。久保田晃弘、港千尋、伊藤俊治、などなどこちらが授業受けたいくらいである。
夕刻バスで長野に。車中高木徹の『戦争広告代理店』を読む。この本は先日読んだ池内さんの本に書評が載っていたもの。ボスニア紛争の話。こんなことはよく考えればありそうなことなのだがびっくりした。戦争におけるPRの実態である。PRとはpublic relationのことであり適訳はないそうだ。
内容のあらましはボスニア対セルビアの戦いにおいてボスニアはアメリカの支援を受けるためにアメリカのPR会社を使い世論をボスニア支援に誘導したというものである。その世論誘導のためのPR会社の手練手管はなんとも巧妙でありさもありなんというところである。世界はこうやって動く部分が多々あるという虚構のような事実である。

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