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楕円

12月13日
朝一で打ち合わせ。某海外プロジェクトの総合会議。なんとも出席者が多く冗長な会議。久々にこの手の会議に付き合ったが眠くなる。午後事務所に戻り様々な打ち合わせ。目が回る。その間鹿島出版会から新しい翻訳の企画が通った知らせが来る。ほっとする。夕刻事務所を飛び出し最終のバスに飛び乗り長野へ。車中横山正の『透視画法の眼』を読む。ルネッサンスあるいはバロックイタリアと現代を比較しながら記した多くのエッセイが集められた書。17世紀バロックの楕円とやはり17世紀ケプラーの楕円軌道の類比は面白い。更に楕円を多用したボッロミーニとベルニーニの比較は楽しい。ボッロミーニは楕円を軸線に対して長手に置き、ベルニーニは短手に置く。前者は運動性が現われ、後者は優雅さが現われると指摘している。そう言われてみればそういう気にもなる。

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