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装飾

11月23日
そう言えば一昨日は結婚記念日だった。早いものでもう直ぐ20年たつ。昨日は朝から論文の修正して印刷して近くのkinko`sで簡易製本をした。5部作るとなるとちょっと時間がかかる。製本してもらっている間に新宿に行って年賀状だのインクだの毎年作っているアルバムなど購入してkinko`sに戻る。ここの作業は皆お値段が高いが製本だけは一冊400円は安い。夕食とって最終バスに飛び乗る。車中鶴岡真弓『装飾の美術文明史』NHK出版2004を読む。その昔日建の中分氏に勧められ買って積んどいたものだが。目から鱗である。装飾とは世界と人間の関係を表す芸術行為という定義からして説得力があるが、その現われは具象的で単一的な解釈を許すものではなく、宇宙的な想像力をかきたてる抽象表現に進むということがなるほどと思わせる。ヴォリンガーの『抽象と感情移入』はそうした装飾の起源を解明したものであり、それがモダニズムの抽象性に繋がると説明している。逆説的だが頷いてしまう。
今晩先を読むのが楽しみだ。

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