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贈る言葉

昨日冷蔵庫をプレゼントしてもらいました。しかもお菓子とジュースで満杯になったもの。ビールじゃなくてお菓子。「ありがとう研究室の卒業生たち」。
贈る言葉
「前にも書いたけれど、僕の先生であるディビッド・スチュワートは僕の卒論を(梗概ではなく)3回最初の頁から最後のページまで真っ赤にしてくれました。考え方、言い回し、単語の選び方まで、直されました。本当にしつこく時間のある限りそうされました。その赤が今の僕の励みです。
社会に出るとテストまで全力で走ってそれで終わりという行動パターンは終わります。特に建築ならば何年間も同じことを考え続ける持久戦です。はっきり言って自分との戦いのようなものです。どこまで前に進むかは自分次第です。学歴とか持って生まれた才能はもう関係ないと思ったほうがよいと思います。事務所のスタッフを見ていてもそう思います。半歩でも前に進むしつこさと自分のスケッチに時間のある限り赤を入れられる人が何かを達成できるのだと思っています。もちろん自分にもそう言い聞かせています。そんな時スチュワート先生の赤を思い出すのです。君たちの梗概を僕のできる範囲で赤を入れながら『分からない』を連発していたのは意地悪からではありません。社会に巣立つ君たちへの贈り物だったと思ってください。苦しくなったら僕を思い出して頑張ってください(研究室の集まりを年に一回くらいやりたいね)」

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