分裂にっぽん
昨晩帰宅すると朝日の友人Mからメールあり。5日の日曜日から朝刊1面に「分裂にっぽん」という連載を始めたので読んでくれとのこと。実はこの記事は既にとても気になる良い紙面(記事だけでなく、写真もいい)だと思っていたところだった。そうか、いい仕事をしているなあと思って、嬉しくなった。内容は東京の20年前に典型的な中流サラリーマンの住む町として名を馳せた高島平団地を取材ポイントとしながら高齢化し家賃を払うのもままならぬ人々を見つめ、リストラで家賃を払えず抜け出てしまった人を追うというものである。要は高齢化と下流化を中流の総本山で取材するというものである。久々に新聞の言葉が感性に訴えていた。最近社会学の本を読み、社会をシステム化する目を養っているけれど、マクロな捉え方の中にミクロとしての人がいることは言うまでも無いし、そうしたミクロを訴える力が新聞には未だ残っていると感じる記事だった(褒めすぎか?)。日曜版の団地の写真はまるで香港のスラム。その写真に引き寄せられてこの記事を読んだのである。
今朝は昨日とうって変わって寒い。また寒波である。午前中事務所で月曜日の芦原義信賞受賞レクチャのパワポ作り。午後川崎の家の社内打ち合わせ。10日がクライアントプレゼン。第一案の最後のチェック。第二案もあるのだが、まだそちらのほうが良いと思えていない。10日に見せるかどうかは模型次第。
打ち合わせ後、長野へ。今日は卒論の梗概提出日。電話で全員提出したことを確認した。8時に大学に到着。本論のチェック。最終ボードを画面上でチェック。まだレイアウトされていなかったり内容が不足しているものある。発表まで時間のある限り詰めてほしい。
2年生のデザイン論、院生の空間設計のレポートがメールで届き始める。まだ読む元気はないが、なんとなくワードファイルを開きたくなる。プレゼントの箱を開けるようなわくわく感がある。そしてナカミにさらりと目を通す。アッと目を惹く写真が載っていたり、キラリと光る言葉が転がっているとついその周辺を読んでみたくなる。でもまだ我慢。時間のある日を作って一気に読むつもりである。明日は修論発表会。