今日はテーマが二つ。オーダーと簡潔性である。今日は実に重要な話をした。オーダー(秩序)という概念はプラトンのイデアに始まる個物の概念=デザインが制作の段階において個物に変換されるときに登場する。そして特に近代ではその変換の中に機械が必然的に介在する。そのときこの秩序概念は簡潔性を呼び込むのである。そして重要なのはその時代の制作の論理がその時代の秩序概念を決定していくという点である。モダニズムは上記の通り機械の論理が簡潔性を招来するのだが例えばゴシックの時代にはそんなことはない。神に導かれた高度を作る石積みの論理が秩序を作っていたと言えるであろう。そうした時代の認識をエピステーメーと呼びフーコーがその事実を明らかにしたわけである。さて授業の補足はこのくらいにして。今日の質問は少し建築を離れてみよう。君たちの身の回りに存在する秩序を提示して欲しいそしてその秩序が時代が異なれば通用しないものであることを示すことで秩序概念は恒久的な真理ではないことを示して欲しい。。