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古代ローマ帝国の遺産

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西洋美術館で古代ローマ帝国の遺産展が開かれている。展覧会は3部構成で帝国の誕生、アウグステゥスによる国づくり、そしてポンペイと分れている。最近政治の本を読むことが多いせいか、アウグステゥスの統治は興味深い。しかし圧巻はポンペイ。特にcgで再現した邸宅と街の映像は見ごたえがある。とある邸宅のリビングには庭園の壁画が飾られ、窓の外にはリアルな庭園がありその向こうには地中海が広がる。家具はディベッドのようなもの。その隣室は酒を楽しむラウンジのような場所だが、イスはない。ディベッドのような柔らかな曲線の床があり、柔らかな布が敷かれ、間に酒や食事を置く低いテーブルが置かれる。寝そべって庭園と海を見ながら二人で語らうように作られている。日本の生活は座式、西欧は椅子式と言われるが、ローマは(ギリシアも)寝式もあったと言えそうだ。しかし長時間寝そべると疲れそうだし、寝そべりながらものを食べるのは消化にいいのだろうか?

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