ルイス・バラガン
神宮前のワタリウム美術館で「ルイス・バラガン邸をたずねる」展が開かれている。ここの展覧会は何時もそうだが、企画や見せ方に光るものがあるのだが何せ小さいのが玉に瑕。展示できる量に限界がある。だから見終わると、コストパフォーマンスが悪い感じがする(今回も入場料は千円)。しかし私営美術館がこれだけのことをするのにはお金がかかるのは仕方ない。入場料は応援代である。
今回の展示はバラガン自邸の調度品やら、家具やら、絵画の展示である。バラガン自邸は世界遺産である。シティに行った時に教会や住宅をリゴレッタに連れられて見せてもらったけれど自邸はさすがに1985年には見られなかった(バラガン没88年)。
バラガンはもちろん色の魔術師のようなところがあるけれど、、スケール感が違うと今回改めて思った。いろいろなものが大きい。そして空間も大きい。この大きさは何なのだろうか?シテイに一緒に行ったリゴレッタは巨大。一緒にいたチャールズ・ムーアも負けずにでかい。この二人といると実に暑苦しくらいでかい。彼らがバラガンの家に入ると実にいい大きさに見えたのを覚えている。バラガンも大きな人だったのだろうか?しかしもちろん彼のクライアントがみな大きかったはずはない。特にメキシコでは。