選評
佳作:森功次「House SAにおける『排他的開放』」
視線という観点からHouse SAに迫り、簡潔に破綻なく論じた点が評価できる。 ただ、「排他的開放」という言葉は、観察によって得た二つの点を端的に接合したものになってしまっており、もう少し考察を深めればさらに喚起力のある文章となったかもしれない。
最後にその他の方のレポートに共通して言えることとして、以下のことを心掛けていただければより良くなるという印象を持った。
- 普段から建築というものの見方を鍛え、具体的な観察に基づいて論を立てられるようにすること。
- 自身の関心や問題意識に照らし合わせて何が言えるかを考えること。そのために引き出しは多く持とう。
- 結論を簡単にまとめることよりも、考えを展開し議論を深めること。
|