森美で会田誠展が昨日から始まった。今日は天気も良く、かみさんとふらりと出かけてみる。サブタイトルは天才でごめんなさい。本当になんでもできちゃう人である。作品のひとつが写真撮影していいというこの作品。「考えない人」というタイトルである。人間脱糞中こそが無為の時間であるということらしい。先日何もしない何も考えない時間を作ろうと書いたが、このことである。
音声ガイドは彼自身が語っているのでよくある嘘っぽい解説と違い誠な感じがする。漱石の芸術論の知・情・意が彼の作品には明確に表れているのが面白い。戦争ものなどは意だし、女子高校生リアリズムは知であり、日常のオブジェは情を感じる。