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第七講お題

本日は古来建築の主題である全体と部分についてお話した。そして部分と全体の比例を基礎に作られた建築を人間建築と呼び、そうした関係性を捨象し部分の増殖に基づく建築を妖怪建築と規定しその流れを概観した。さらに山崎正和の近著『装飾とデザイン』を紹介しながら、この二つの概念を山崎流に強引に当てはめれば全体はデザインであり部分は装飾になることを説明した。興味があったら読んでみて欲しい。
さて人間はものを構築する上であるいは思考をくみ上げていく上で全体性を無視することは不可能である。設計図に代表される全体性の見取り図は作らざるを得ない。一方でそうした全体性が必然的に導く抽象は様々な思考や造形の断片を喪失させる。こうした批判も部分をクローズアップしているだろう。そこで質問「君たちの専門の分野において(もちろん建築を例にしてくれてもかまわない)部分と全体の思考のせめぎあいについて事例を示しながら解説せよ」

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