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July 31, 2013

ポストモダンポスト(笑)

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Suuntoの測定器をつけて早朝ジョギングしてそのデーターをコンピューターにDLしてみた。これがなかなか分かりやすい。先ずジョギングルートが地図に明示され、次に横軸走行時間のグラフに縦軸、速度、高度、脈拍、その他指定したデーターがグラフ化される。さらにルートマップ上にマウスポインターを持っていくとルートのある一点におけるデーターがポップアップされる。あすは自転車でこれをやってみよう。皇居回りはおそらく20メートル以上の高度差があると思われる。
午後東京駅で人に会い大学に行こうと二重橋(千代田線)の方に歩いていると目の前に修復された東京駅のドームを冠したポストに出くわす。思わず苦笑。ポストモダンポストである。

July 30, 2013

高度と速度と心拍が一度に計測できる優れもの

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年末にデンマーク王立アカデミーのレネ・クーラルが来日してワークショプをする。テーマはCicable City:自転車が作る(乗れる)街である。そのテーマで外堀、神楽坂、ひいては足を伸ばし金町まで分析対象にできるか検討中。ワークショップは実際皆で自転車に乗って街と自転車の相性を実体験しようと考えているのだが(イアン・ボーデンのスケボーみたいに)、そこで何を記録するべきか?考え中。先ずは自転車にカメラつけて街を撮影してみようと思っている。自転車eyeは車eyeとも歩行eyeともスピード感が違う。この違いが街の現れにどう関わるのか考えたい。次に神楽坂あたりの高低差のある町で自転車がどのように体に負担をかけるかは記録化したい。この半年くらい家の周りを自転車で走っているとこのことは特に実感する。これはまた東京とコペンハーゲンとの大きな差でもある。そこで高度、速度、心拍数などが一辺にログ化できないかと考えていたら。あるねえそういう便利な器具が。SUNNTOというメーカーのもの。やはり北欧生まれとは、、、、

July 29, 2013

ファベーラ抜きには語れない?

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夏の終わりにブエノス・アイレス・ビエンナーレに呼ばれている。そのついでにブラジルに足を伸ばし、サンパウロ大学の先生にお会いする予定。だいぶ前から計画中進行形でいつまでたっても完了しない。その理由は自分の大学のお役目の段取りが終わらない。二つ目はビエンナーレ中の僕のレクチャーの日時や展覧会の場所がはっきりしない。そしてなによりブラジルで見るべきものが決めきれない。
ブラジルではサンパウロをメインに、リオ、ブラジリアの3都市に行くつもりだが、どこに何があるかを把握できていない。2Gには二人のブラジル建築家がいてサンパウロはだいぶ分かってきた。でも未だ細かなところが分からない。ブラジル建築ガイドを探しているのだがアマゾンブラジルでも適当なものが無い。人に聞くにもまずは基礎知識がないので困った。丸善の洋書コーナーで聞いたらせいぜいトラベルガイド。仕方なく一冊買った。EYE WITNESS TRAVELのBRAZIL編。これはいくつかあるガイドの中では建築の情報も結構多い。ファベーラ(スラム)もしっかり説明されているのは驚いた。もうファベーラ抜きには語れないのがブラジル(ラテンアメリカ)の都市ということか?しかし今や山谷も外国人旅行者には人気と聞くから同じことかも?

July 28, 2013

本を読めば報われる

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今日は教育について考えてみる。
福田誠治『こうすれば日本も学力世界一』朝日新聞出版2011を読むとフィンランド教育レベルの高さは読解力に依存し、それは読書が生活の一部となっているライフスタイルに依るところが大きい。人口に比して図書館数が日本の5倍あるのも偶然ではない。
続いて濱中淳子『検証・学歴の効用』勁草書房2013を読むがここでも読書についての調査結果が興味深い。大学時代に読書をたくさんする人は、社会人になってからの読書も多く、そして所得も高いという相関である。この結果は僕の想像だが、本を読むと仕事のレベルが上がると言うよりは本を読む人は向上心が高くそういう人は所得を上げる確率が高いということだと思う。

いずれにしても、読書は生活を多面的に豊かにするということである。

今年の夏はおかしなことになっている

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午前中読書。午後ニューオータニのガーデンコートへ行く。川向先生がプロデュースしているヨコミゾさんとウエダマキさんによる展覧会シンポジウムへFBを通して誘われた。ちゃりを飛ばせば5分。「白い暗闇」というタイトルでおにぎり型平面の真っ白い部屋へ一人ずつ通される。照明がないので白いけれど真っ暗。なぜ白いと分かるかと言えば、本のわずかの光が入って来るから。そこにウエダさんがメークした3種類の匂いが香る。匂いの塊がそこにはある。展示を見終えてからお二人のシンポジウム。司会は川向先生。1時間ほどお聞きして残念ながら中座。帰宅してシャワー浴びて家族で舞浜へ向かう。付属の先輩が待っていてくれて浦安マリーナへ。先輩のヨットに乗って浦安花火を見ようと言う企画。船上で食事をしていい気分だったが、風が強いので今日は海には出ないとのこと。なので桟橋に上がって花火を見る。風が心地よかった。しかしそれも前半30分。運悪く雨雲が接近してきたかと思ったら豪雨と雷。クラブハウスへ逃げ込み待つこと1時間。花火は中止。残念。今日は東京では隅田川の花火が行われ、同様に30分で中止になったとのこと。今年の夏はおかしい。
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July 27, 2013

組織改革を学ぶ

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みんなの党の渡辺喜美が自民党を止めた理由を改めて知る。それは公務員制度改革が自民党内で腑抜けになり、それを根本的に実行するためであったようだ。それゆえみんなの党のマニフェストの一番目がこれなのである。なかなかぶれない人だと感心した。
それにしても組織を変えると言うことは大変なことである。表向きの新聞やテレビ情報を断片的に聞くだけだと、改革抵抗勢力とは既得権益にしがみつく悪者のように思ってしまうのだが、やり取りの詳細を知るとその攻防にそれなりの意味を感じてしまう。それでも改革というのは断行しなければいけない。組織が変わる時は仕方ない。
昨今大学の組織問題などに関与していると同様のことを考えるのだが、やはりやる時はやらないと何も変わらないと僕は思う。
(塙和成『自民党と公務員制度改革』白水社2013)

妖怪建築を教えるために妖怪を学ぶ

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僕の建築の規則の講義の何回目かは『妖怪と人間』というタイトルであり、バランスのとれた人間的建築と部分が肥大したような妖怪的建築の話をしている。というタイトルの講義をしていながら、正直言って妖怪のことは何も知らない。なので妖怪の展覧会を見に行きついで入門書を買って斜め読んだ。二つの本にはどちらも幽霊(お化け)と妖怪の違いについて書いてあっておかしかった。幽霊とは出る時間が決まっていて、出る相手も決まっている。妖怪は出る場所が決まっていて、出る相手は決まっていない。どうもそんな区分けになっているようだ。河童も鬼も天狗も山姥も皆妖怪に入るとは知らなんだ。
(柳田國男『妖怪談義』講談社1977(1956)、小松和彦『妖怪文化入門』角川ソフィア文庫2012)

July 26, 2013

高密度学食に驚く!

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今日が前期最後の早稲田の演習。少々早めに終えたので今まで一度も食べたことのなかった文学部学食を覗いてみた。学食は健康食もあると期待して行ったらサラダバーがあった。それにしても12時前だというのにすごい混雑である。そしてそれを裁くためのドトールのコーヒーカウンターのような極小テーブルとその配置には驚く。これほど人口密度の高い学食は初めて見る(大袈裟じゃなく)。
食後、あゆみbooksに立ち寄る。前期最後である。今日は何故か気になる本が多くあり買った本が大量で重く二階のコーヒーショップで一休み。昨晩読み始めた本田勝一『中学生からの作文技術』朝日新聞出版2004を読み終える。この本タイトルの「中学生からの」という文言は作文技術が小学校から大学までどの時期にも教えられたことが無いという著者の経験に由来する。美しい文章を書くには才能がいるが、分かりやすい文章を書くには才能ではなく技術が必要と著者は言う。そして技術は学んで習得するものなのだがその技術が日本では教えられない。つまり普通に日本の教育過程を大学まで終えたとしても分かりやすい文章は書けないということになる。
だから作文技術は高校時代のどこかの論文指導の塾で学ばない限り、独学で学ぶしかないのである。作文下手だと社会に出てから恥ずかしい思いをする。皆さん独学で学んでください。本田勝一のこの本など良い教科書だと思うが。理科大の学生諸君!!
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久しぶりに紅灯の巷へ

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先月のある日、ジムでいつものように体重計にのってふと思った。信大にいたころより3キロ増えた。そしてその原因は夜遅くの食事とお酒だろうと想像した。そこで3か月でこの増えた分を減らそうと思い立った。つまり1か月1キロである。酒は飲まず、炭水化物、脂肪の摂取を減らす。加えて朝早く起きて走る時間を少し長く25分とする。まあそれだけのことなのだが体を慣らすのに最初は結構大変だった。しかしそれも習慣化すると慣性であり惰性となる。そして一か月。体重はみるみる減って63キロ。3キロ減った。当初目標の3か月3キロを1か月で達成した。その安心感ゆえか、今日は会議後に誘われるがままに紅灯の巷をうろつき、心行くまで天婦羅などを食した。ああ気分がいい。しかしその快楽の代償はすぐに数字で現れる。体は正直である。面白いものである。
また当分夜のネオンは見ない生活としようかな。

July 24, 2013

10年前のカレーの味

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10年以上も前のこと、日本橋に未だ高層ビルが建ち並ぶ前、M不動産に務めていた友人と千疋屋でカレーを食べることとなった。千疋屋とは高級果物屋だと思っていたがカレーも絶品だった。彼は高校の同級生で水泳部の主将を務め運動に長けていた。同じ主将をしていた僕とは運動仲間であるとともに、二人とも建築を志していたので将来のことなどを話し合う仲だった。結局彼は建築はやめて早稲田の政治経済学部に進み三井不動産に就職した。大学時代にはあまり会うこともなく過ごしたがその後僕が独立して第一園芸に造園の仕事を頼み、たまさかその友人が偉いさんとして出向していることを知り食事となったわけである。カレーを食べながら昔を懐かしみM不動産で働いているのは昔の建築への未練かと問うと、建築家に成るには才能がいるが自分にその才能があるかどうかは分からなかった。そこで、建築家を使う職に就いたのだと言っていた。そんな才能など考えたこともなかったよと言ったら、「そういうところが坂牛らしいんだよ」と言われた。そうかもしれない。いつも考える前に行動している方である。
今日とある用事があって久しぶりに日本橋に来て千疋屋で食事をした。10年前のカレーの味を思い出した。食後に建ち並ぶ高層ビルの一画でコーヒーを飲んだ。三井本館のコリント式柱頭が正面に見えるのに驚いた。彫りの深い立派なアーカンサスの葉に圧倒された。

July 23, 2013

自らを切磋琢磨して人に負けるな

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キャリア官僚は入省してから競争人生を一生送る。そこで自らを切磋琢磨して能力を発揮する。それが嫌な人はこの著者のようにさっさと官僚をやめて大学の先生などになってしまうらしい(中野雅至『キャリア官僚の仕事力―秀才たちの知られざる実態と思考法』)。官僚的な人生に興味はないけれど官僚の知り合いが本書をくれた。
読んでみるとああ俺には関係ないけれど学生がちょっと読んでみる価値はある。二つのことは見習ってもいい。一つは時間管理術。もう一つは競争心。時間管理とは締切から逆算して今日やることを実行する術である。学生は締め切りの重要性が分かってない。社会では、締切に遅れたらお金はもらえない。一度そういう苦い経験をしないと分からないのであろう。だから時間に遅れたレポートには絶対単位は与えない。
次に競争心。今の学生は恐ろしいほどに皆で仲良しこよしである。もちろん仲良しであることは重要である。しかしそれと勉学の競争心は別の問題である。そこを割り切り自らを切磋琢磨する精神力は必須である。

July 22, 2013

池上彰の10冊

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大学の行きかえりと帰宅後風呂で池上彰『世界を変えた10冊の本』文芸春秋2011を読む。さすがに解説が上手だし独断と偏見で選んだと言う10冊がさもありなん。池上流に現在のニュースを理解するために必読の本10冊というところである。
さあみなさんは読んだことありますか?

●アンネの日記(はるか昔に読んだだけだしそれは父親の改訂版だったと思う。本当の奴は結構えぐい。世界がイスラエルを否定できないのはこの本のせいだと著者は言う)
●聖書(阿刀田さんの解説書が面白かった、本物はとても読む気にはなれません)
●コーラン(解説書さえ見たことが無いです。少し勉強しないと)
●プロテスタンティズムと資本主義の精神(高校生のころ読んだ)
●資本論(もちろん全部は読まないけれど高校生のころ見た)
●イスラーム原理主義の「道しるべ」(ビンラディンの教科書とのこと)
●沈黙の春(読んだと言えば読んだけれどよく覚えていない)
●種の起源(高校の教科書とかで内容を知る程度)
●雇用、利子及び貨幣の一般理論(ケインズの本だと言うことでその概要は聞いたことがあるけれど本を見たことは無い)
●資本主義と自由(フリードマンのリバタリアニズムの本であると言うことは知っているが本自体を見たことは無い)

どれも納得のいく本ばかり。

July 21, 2013

先ずは趣味を聞いたり、、、、

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早朝ジョギングしてから今日の選挙の予習(というもヘンだが)『憲法がやばい』を読んで自民党がいかにとんでもない憲法改悪をしようといているかを再認識。
午後は事務所で新しいクライアントと打ち合わせ。クライアントに最初の案を見せる時は少々緊張する。いつも真っ向本音勝負の案を見せるから。しかし今回は、その方法を止めた。クライアントにもそう最初に言った。自分の本音が未だ見つからないというのもあるし、(少しはあるのだが)最初から本音を出すと基本設計の期間持たないだろうと思ったからである。いきなりI love youというのではなく、「趣味はなんですか?」とか「好きな料理は?」なんて聞くのが人間世界のフツウでもある。プレゼンも時間がある時はフツウでやろうというのが今回の方針。だからただの細長い四角に必要な部屋をただ並べてみた。なんだかひどくいい加減なプレゼンのようだがこういうのもあるのではと思っている。

教育は教員と学生の共同作業なのである

先日内田樹がある本に今時の学生のレポートを読むとこれだけ書いとけば単位はもらえるだろうというあざとさが見え見えだと書いていた。つまり必要最低限のことしかしないということである。でもそれを上手にこなすということでもある。僕も昨今同じことを感じている。大学には大学それぞれのレベルに応じて目に見えないアベレージのようなものがあって、学生の殆どはそこまでやっときゃいいだろうという構えがある。これは信大にも理科大にも早稲田にもある。しかしそういうアベレージを超えたいという向上心の高い学生も数パーセントいる。このパーセンテージは大学によって若干違う。そしてこの違いが大学の質を決定する。

就職が人生の大きな価値であるとは言わないが、大きな価値をつかむステップではある。そのステップをくぐり抜ける上で企業が見ているのはこの向上心である。少なくとも僕が試験官ならそれを見る。また就職ではなく起業する人もいるかもしれない。しかし今度は社会がそうした若い起業家を見る目もこの向上心があるかどうかである。この向上心は人生をけん引する不可欠の要素である。そしてそれを持ち続けられる人だけが生き甲斐をもって充実した人生を実践できるのである。

しかるに今僕の周りを見た時にこうした向上心を感じる人は少ない。それはたまたま僕の目に触れていないだけだと言うのなら嬉しいことである。あるいはその人間のキャラの問題だと言われればそういう側面があるのも否定しない。しかし静かに目立たなくとも黙々とやる活動はなんとなく知れ渡るものではなかろうか?それが聞こえてこないのは少々さびしい。いや教員はそんなことに係ることなく、機械的にゼミやって、卒論、修論書かせて送りだせばいいのだというスタンスに立てばこんなことを考えることもない。しかしそれでは少々淋しい。研究室なる世界的にも稀な不思議な制度がある以上、その良さを生かし学生をある程度その内面にまで立ち入って育てるのが教員のやるべきことだと思っている。

そう思うならやりなさい」と言われそうである。オックスフォードのように。週一時間個人ゼミやるとか、、、、しかし私立大学の研究室配属の数十人相手にそれは無理な相談である。だから教員は集団をまとめてけん引し、学生はそれに対して自主的に自らを引き上げなければいけないのである。その努力を怠れば、何も生まれない。教員は学びの種をばらまきそれに食らいついてくる逞しさに期待したいのである。教育は教員と学生の共同作業なのである。

July 20, 2013

ガラスが無いことの心地よさ

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9時のスーパーひたちで水戸へ向かう。水戸のギャラリ―のオープンハウス+竣工写真の撮り残し撮影+建築技術の撮影。水戸はそれなりに遠いので一度にたくさんのことを終わらせようと言う貧乏根性がで働く。遠いわりには途切れることなく人が続く。ありがたいたいことである。今日は気温28度くらいで風もあり大開口に風が注ぎこみ心地よい。
木窓特性のスライド大開口の前に座ると「ガラスが無いということの心地よさ」を改めて思い知る。ガラスって繋げているようでやはり分けている。昨日竹内がそんなこと言っていたなそう言えば、、、

July 19, 2013

脱グローバル建築とは?

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午前中早稲田の講義。講義は今日が最後来週は学生プレゼン。本日のテーマはグローバリゼーションとローカリティ。僕がこの講義録を作ったのは2007年なので今から6年前。少しずつ改訂しているけれど根本的に書き換えてはしていない。
今から6年前にグローバリゼーションの問題はそれほど深刻ではなかった。やはり2008年のリーマンショックがこの問題を顕在化させたのではなかろうか?世界がシステムを共有してしまっているがために起こる同時多発事故である。
そういう中で僕らはこのグローバリズムとそれとセットで現れた新自由主義にどう立ち向かうのか?真剣に考えなければいけなかったのだが、僕も相当呑気に考えていた。しかしこの本を読んで少々反省。
というのも橋下新市長の誕生の根底にグローバリズム+新自由主義vsローカリズムという構図があることを再認識したからである。つまり民意は結果的にグローバリズムを支持していると言うこの事実に唖然とするわけである。橋本流がポピュリズムを獲得していることに数年前から少々疑問を感じ、ポピュリズム政治はまずいだろうとするナベツネの警鐘に珍しく賛同した。しかし問題はポピュリズよりむしろグローバリズム推進の流れである。誤解してほしくないが、僕はナショナリストではない。国と言うまとまりを最大価値としてはいない。そうではなくある地域(国を超えていても構わない)の価値を尊重したいと思っているだけである。
だから建築もそうである。世界中に地域を無視して類似したアイコンをまき散らしているデコンまがいのbig architectsなどにはもうNOを突きつけるべきではないのだろうか?そういうのはまさにグローバリズムが生み出したゴミである。

July 18, 2013

院の製図に求められるのはReasonである

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午前中事務所にUBA(ブエノスアイレス大学)の教授で建築家のフェデリコ・レルネール氏が来所。2時間近くかなり真剣に建築論の議論となる。現象学が建築に及ぼした影響そしてそれが日本でどう発露したかなど。日本語でやっても結構面倒な話を英語でやるのもお互い外国語だから大変。お昼に事務所を出て食事抜きで1時に金町の会議に滑り込む。いつもながら会議と言うものは苦手である。終わって研究室で雑用をこなしてから神楽の製図室に向かいそこで某設計事務所の方々と会う。秋にその事務所でレクチャーとワークショップを行う打ち合わせ。その後7時から大学院製図の最終講評会。藤原+小西先生の指導する神楽を読むという課題である。2週間前は影も形も無かったのだが、今日は皆形ができているのには少々驚き少しほっとした。ただ神楽を読む読み方に丁寧さが足りない。院生なのだからもう少し理性的にことを運ばねばいけないだろう。

July 17, 2013

仮名の発明

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和様の書という展覧会をやっている。この題名ちょっと不思議に響く。書なんて和に決まっているじゃないかと思うと不思議なことになる。でも書はもともと中国のものだと思い改めれば不思議ではない。そしてその書が日本に入りいつから和様(スタイル)になったか、そしてどう発展したかというのがこの展覧会のポイントである。
これまで書の展覧会はいろいろ見たけれど、ビギナーが書の歴史を把握するには最良の展覧会だと思う。加えて、日本の三跡と三筆を一度に見られると言う意味ではまたとないチャンスであろう。因みに山跡とは平安時代10~11世紀の能書である小野東風、藤原佐里、藤原後成のことを指す。そして三筆とは数種類あるがこの展覧会では江戸時代の能書である本阿弥光悦・近衛信尹・松花堂昭乗を取り上げている。

松岡正剛が言っていたように日本人の最大の発明は仮名である。仮名とは仮の字と言う意味で仮名なのだがいつのまにか日本の最大の発明とまで言われるほどに芸術的に昇華した。そのさまはこの展覧会でも三跡の出現そしてその流麗な仮名を見れば納得がいく。さらに、それが12~13世紀になって武士の時代になり男性的な武士の文化の中でやや陰りをみせるところが面白い。さらに江戸になって三筆の奔放でかつ絵と合体した字と言うものが新たな書芸術の領域を創り上げていくさまは見ものである。

July 16, 2013

音で表現する平面のコノテーション

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午後一で主任会議。4時まで3時間。この会議は一番時間がかかる。4時からしばし図書館で読書。6時から4年生の製図講評会。冴えた案はほんのわずか。切れ味悪くてもせめて時間かけていればエネルギーが伝わるのだがそういうものも少ない。
その中ではこの目の見えない人のための住宅の平面のコノテーションは冴えていた。平面の仕上げや下地を変えることで、歩いた時に出る音が変わるだろうと考えた。そしてその音で表現した平面図である。

July 15, 2013

多木浩二とグルスキー

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明け方自転車を飛ばし、社会に出てからの最初の仕事「日比谷ダイビル」を見に行った。懐かしいというか、自分がこんなことしていた時代もあったのだと改めて思う。帰宅後午前中、ダニエル・J・ソローヴ(Solove, J.D.)『プライバシ―の新理論』みすず書房(2008)2013を読む。プライバシーという概念はアプリオリに正しく価値あることだなんて思っている一方でやたら最近の個人情報保護というものも過敏すぎやしないかと疑問をもっていた。そこにこういう本があったので読んでみた。プライバシーを専門に扱い、プライバシーとそれに対立する公共の価値をプラグマティックに評価しようという研究家がいることを知る。目から鱗である。世の中には知らないことが山とある。
午後恵比寿の写真博物館に行き「日本写真の1968」を見る。1968は日本写真史ではあの「provoke」が出版された年である。展覧会にはprovoke1,2,3の写真からその後の荒木など時代を変えた貴重な写真が並んでいる。せっかく来たので4階の図書室でprovoke復刻版を読み、一部コピーした。読むとっ言っても多木のところだけで、それは第一巻にしかない。大学闘争のまったっだ中に出されたこの雑誌がいくら政治性を標榜しないと言っても誌面からは熱い血潮が噴き出そうである。
恵比寿から六本木に行って、昨日行けなかった「アンドレアス・グルスキー展」を見る。その昔竹橋かどこかでドイツの写真展というのがあって見たことがあったがその時の印象からあまり進化していない気がした。彼の写真の強度はその大きな画面の中に含まれる途方もない量の情報とその解像度の高さにある。それが我々の眼の能力を楽々と超えていくのである。この敗北感にわれわれはマゾ的な快感を味わうのだが、敗北感も二度目になると「まあね」という諦めに代わる。さっき見た86年の熱い血潮のほうが心を打つような気がする。
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青山ブックセンターにアルゼンチン本が展示されていると聞いて立ち寄る。すてきな音楽関係の本である。本屋の前のサンクンガーデンでぺらぺらめくりながらこのブログを打っている。これから夜の講義までまだ時間があるので銀座のエルメスギャラリーに立ち寄ろう。

July 14, 2013

伝えたいことがあるから創るのであり、ないなら創るのやめたほうがいい

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お昼から翻訳勉強会。やっと二回目の読み合わせに入る。なんとか今年中に出版にこぎつけたい。
勉強会後にグルスキーを六本木で見ようと思っていたのだが大雨が降って来たので今日はあきらめた。帰宅後読みかけの内田樹『街場の文体論』ミシマ社2012を読む。内田の本はいつも最初の3分の1は面白いが残りは惰性で書かれているので目次見て飛ばし読む。この本も一番いいことは最初に書かれている。
第一章「言語にとって愛とは何か」が印象的。もちろんこれは吉本の『言語にとって美とは何か』のもじりだろう。まあそんなことはどうでもいい。著者曰く文章とは精一杯読む人に情理を尽くすこと。文章の創造性とは「何か突拍子もなく新しいこと」を言葉で表現することではない。それは「読み手に対する懇請の強度の関数」であるという。だからどんな文章でも絶対に相手のレベルに合わせて「こんな程度でいい」というような態度をとってはいけないという。

昨今久しぶりに教えられる文章である。このことを先ず僕は早稲田の演習で学生に伝えたプレゼンとはコンテンツ、パワポ、喋りと教えていたが、内田の文章を読んでどうもそういう教え方は違うなと思い直した。人に何かを伝えると言うことはそんなテクニカルな問題ではないと。次に理科大の建築の学生に同じことを話した。プレゼントは相手への懇請であると。懇請とは腰を低くしろと言うことでは全然ない。そうではなくて自分の最も言いたいことを相手に分かるように精一杯伝えると言う態度である。この対極を行くのが相手のレベルに合わせて相手が分かる程度のことを適当に伝えるという態度である。
そして最後に僕はこの言葉を自らの肝に命じることにした。すなわち建築の創造性とはクライアントにそして社会に対する懇請の強度の関数なのだということを。逆に言うとそれほど言いたいこと、伝えたいことがないなら作るのやめたほうがいいということでもある。

July 13, 2013

暑い一日

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相変わらず早朝起床。だんだん体がそれに適応してきている。チャリで皇居をぐるり回り帰宅、シャワー、朝食。今日も35度の予報。我が家の人たちは今日の外出予定は延期するようだが。私はリーテム東京工場で清水建設の所長と打ち合わせ。家電リサイクル法施行以後リサイクル工場に持ち込まれる物品は増加中。それでも今のところ2交代処理できているとのこと。午後流通センター経由で東雲へ。3月にオープンした巨大アートスペースTOLTOhttp://www.heuristic.com/tolot/に行って見る。wako のコレクションなどが置いてある。リヒターもここにあるとまた違って見える。東雲から大崎経由で田町へ。学会で学生構造ワークショップの審査。学会の中庭で空気が止まっている。ここもとにかく暑い。

July 12, 2013

谷口建築の真髄

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午前中早稲田の演習を早めに終えて、高田馬場経由池袋からレッドアローで一路秩父。そこからタクシーで秩父太平洋セメントの工場へ。谷口吉郎の1956年の建物である。
1時間かけて工場内を歩いた。おさまらない猛暑で汗が噴き出る。東京ドーム6個分の敷地に連なる建物の屋根は建物高さ、平面形に依らず、ライズの低いボールトである。ボールトの多用は有名な写真で知っていたが、例外がないのには驚かされる。そして外壁の構成も統一されている。セメント系パネル、スチールサッシュ、レンガ、打ち放しのコンポジションであり、プロポーションは縦割り。
この建物群を見て最初に連想したのは東工大の講堂である。ボールトのライズ、外壁にたまに登場するレンガ、打ち放し、スチールサッシュ。プロポーションとマテリアルコンポジションの類似性である。
創業以来建築物のメンテはやっていないが雨漏り一つしていないとのこと。スチールサッシュは錆びているし、網入りガラスが割れているのはざら。コンクリートボールトの屋根の上には草が生えているのが下から見える。そのくらい何もしていない。それでも現役というのは立派なのだが、もう少し手をかけてあげないと建築が可哀そうである。

July 11, 2013

ブエノスアイレス建築ビエンナーレへの招待状来る

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ブエノスアイレスから第13回ブエノスアイレス建築ビエンナーレへの招待状が届いた。展覧会は9月19日から10月15日まで、レクチュア週間が9月の24日から27日まででそこにスピーカーとして来てほしいとのこと。展覧会の招待者の名前だけ見ているとかなりのビッグネームが名を連ねているけれど、実際レクチュアに来るのかどうかは怪しい。まあでもそんな人たちと作品並べて建築の話できるなんてチャンスはそうないでしょうから喜んで行ってきます。と行っても、ワークショップやら学内会議やら、いろいろと調整しなければならんことは多いのだが、、、、トホホ。

屋根を考える

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2時ころパネルを持って院生二人が郵便局へ。とりあえず終わり。学生たちは全員徹夜だが今晩は7時から大学院製図の最後のエスキス。非常勤の藤原徹平さんと小西泰孝さんがいらっしゃる。これはしんどいね。僕も8時から事務所で打ち合わせ。コンペが終わったからと言って仕事が終わったわけではない。波のように押し寄せる仕事を軽々とサーフしながら建築の逞しさを身につけよう!!
今回のコンペは雪国ということもありプランと並行してかなり屋根のことを考えた。こんな屋根ばかり考えることも少ないと思う。最初は1/1000で作ったイメージがありそれから1/500モデルが2個、1/300モデルが7個、1/200モデルが1個。このスタディにかけられた時間は1週間。瞬発力がいる作業だった。学生はいい勉強になったはず。まあ勉強のためにやったわけではなく、、、勝つためにやっているのだが。長野にぜひとも一つ作りたい。
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July 10, 2013

コンペ締切前の研究室はmess

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さてコンペ発送締め切りは明日。研究室のコンペ班10名くらいが最後の追込み。1時間おきくらいにアップデートしたプレゼンボードがプリントされ、僕が赤入れしたりレイアウト変えたりしている。
研究室の各自の机は四周の壁に向かって配置され中央には大きな作業台が二つ置かれている。作業台と言っても昔の事務机を並べてその上に数枚のしなランバーコアを置いただけ。僕の場所はこの四周の一画にあり本棚で囲われている(ちょっと偉そうだ)。
このレイアウトはコンペやる時は便利である。誰がいるかすぐ分かるし、名前を言えばすぐに振り向き会話ができるし、打ち合わせしたければ2秒で集まれる。設計事務所もこんなレイアウトなら使いやすいだろうと思う(個人のプライバシーなんて全然ないのだけれど)。しかし大きなテーブルは散らかし放題(mess)になりやすい!!

キッズデザイン賞をいただきました

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数か月前、ここ数年で竣工した児童養護施設を「キッズデザイン賞」なる賞に応募しようとスタッフが言った。そこで今年が8回めのこの賞の過去の受賞者をネットで見ると、日建をはじめとする大手からアーキヴィジョンの広谷さんなどアトリエまで結構錚々たるメンバーが受賞している。ではとりあえず一次審査は無料なので二つの施設を出すことにした。数週間後双方一次審査通過と言う通知が来た。これは嬉しいと思った。しかし2次審査はパネルに加えて審査料5万強をつけて出せとのこと。おっと、二つで10万は弱小事務所には結構な出費。しかしせっかくなので双方パネルを送り入金した。するとまた数週後、一つは二次審査通過、一つは不通過との返事が来た。まあ仕方ない。さらに二次通過作品については次の審査に向けてデーターを出すのだとスタッフに言われた。その後数日たって今日事務所の机にある2次審査通過の書類をよく見ると2次審査通過によってキッズデザイン賞は既に受賞しているとのこと。次の審査とはさらに部門賞や最優秀賞を選ぶために行うものだそうだ。そうかよかった。二個出して一つ受賞。打率5割。少しハッピー。

July 9, 2013

「産ませない社会」ってズバリそうだな

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八潮市の中央総合病院には婦人科はあっても産科がないと聞いたことがあった。筑波イクスプレスが走りはじめ人口増加している市の中央病院に産科がないなんて厳しいなあと思った。産科の先生は足りないのである。過酷な労働条件のせいでなり手がいないのだろうか?アメリカではしょっちゅう起訴されると聞くし。
先日読んだ小林美稀『ルポ生ませない社会』河出書房新社2013でとりあげられている産婦人科医の実態調査(2006)で大学病院の勤務状況の最大値は月間在院時間は431時間当直18回。一般病院の平均月間在院時間が301時間(最大値428時間)とのこと。「うわっひどいなこれ!!」って思わず驚いた。僕らの事務所でも締切前とかになるとだれでも300時間は超えているだろうけれど年間平均値はせいぜい260~270くらいではなかろうか?人の命預かっている人たちの平均労働時間がこんな状態ってどこかおかしい。国がなんとかしなければ先ず産む気になれまい。

July 8, 2013

薄いモルタル仕上げのベンチ 日建らしくなくていい!

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このところ理由は分からないけれど4時半ピッタリに目が覚める。12時半に寝ているので4時間睡眠である。でもその後寝られないので起きる。メールの返信したり、6時45分から始まる語学ラジオの予習したり、雑用したり(たまった名刺のスキャンとか)、コンペの文言考えたりして今日は5時半頃自転車で皇居を回る。するとこんな時間にもジョガーはいる。平日のこんな時間に走っている人はどこでシャワー浴びて仕事にいくのだろうか?
帰宅後語学ラジオ聞いてから食事。最近の朝食は先ずサラダ。キャベツ、トマト、ニンジン、にオリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウのシンプルドレシング。量はすごい。見たら驚く。馬の餌みたい。二皿目は豆腐、納豆、ヒジキ。三皿目はグレープフルーツに無脂肪ヨーグルトをかけたもの。これだけ食べてもあまりおなか一杯にならない。そしてシャワー浴びて、少し翻訳してから今日は大学に。
大学に目立たないがちょっとお気に入りのデザインがある。僕が日建時代はきっと許されなかっただろうと思われるコンクリートモルタル仕上げのベンチである。座に少しRがついているだけであとはコンクリートの30ミリくらいの板である。表面はかなり粗である。それこそ光触媒でも塗って汚れないようにしているのだろうか?さすがに白いパンツでここに座る勇気はないのだが、、、、


July 7, 2013

日曜日の研究室

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今日も4時半に目が覚める。昨日のジョグで飛ばし過ぎたせいか左足の膝が痛い。そこで今日は走るのは止めて自転車で皇居を回る。7時前だがジョガーの多いこと。家からの往復入れて約30分。自転車がまともなら20分。
午後八潮のワークショプへ。今年はT邸の茶室とお庭、特養のお庭にハンモック、そして川沿いの釣りバーの制作と盛りだくさんである。終わって大学に向かう。初めて八潮駅から金町行きのバスを利用した。途中の風景を見ようと思ったのだが寝不足のせいか乗った瞬間に眠りに落ち、目が覚めたら金町だった。所要時間は30分。大学でA1パネルのレイアウトとコンテンツを考える。基本は院生が考えてくれていたのでそれを少しブラッシュアップ。だいたいまとまってきたかな?

July 6, 2013

オレンジパレード

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午後は大学院入試。夕方からコンペのスケッチ。もうすぐ11時さあ帰ろう。
机の上には先日届いた『建築家のためのフーコー』(Gordana Fontana-Giusti著Foucault for Architects Routlege 2013)が置かれている。表紙がオレンジでオレンジ好きの僕としては元気が出るのだが読む暇がない。思わずオレンジ色のメガネケースとオレンジ色のノートと一緒に撮影。オレンジにもいろんな色がある。因みにこの本Thinkers for Architectsというシリーズでドゥルーズ、ハイデガー、ブルデュー、デリダ、ガダマー、等が既刊。興味ある方はアマゾンで!

July 5, 2013

ノイズに無関心な世代が現れている!!

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今日の早稲田の演習学生プレゼンテーマは「倫理性」。昨今の建築アートを規定する倫理としての3.11に注目。ヴェネチアビエンナーレの建築・アートをこの視点から分析。倫理が表現を紋切り型にしていないかという見方は秀逸だった。
昼飯は抜きで急いで事務所に戻りスタッフと打ち合わせ。1時に事務所を出ようと思ったが出られたのは3時。金町の八百屋でバナナ買って歩きながら食べる。4時に研究室について石橋さんを含めてコンペ打ち合わせ。1時間打ち合わせして神楽へ向かう。6時に一部の主任のK先生と学生の3人で打ち合わせ。7時に製図室へ。研究室のNさんと打ち合わせ。そしてやっと製図のエスキスと思ったがレネから重要メール。今日はなんだか忙しい。
先日伊藤博之さんから『ノイズを設計する』彰国社2013を頂いた。執筆者は伊藤さん、川辺直哉さん、田井幹夫さん、松野勉さんの四人。未だ読んでいないが、おそらく敷地周辺に先在、潜在するノイズと呼べるようなコトやモノをどう取りいれ、どう利用し、どう建築化するのか。という話だろうなと勝手に想像している。
昨日も若手の展覧会を見ながら僕らの時代に広義のエンバイロンメントを無視する人はいないと書いた。そしてそのエンバイロンメントの何に注目するのかが年代によって少しずつ違うということも記した。しかし、おそらくもう少しするとこのエンバイロンメントに無関心な世代が現れるように思う。もっと建築の内在性に興味を抱く世代が現れている。

July 4, 2013

僕たちは周辺から何を受け取るのか?

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●micoの作品 リテラルに開く作品が多い中、理性的

朝ヒカリエに寄ってNEW HOUSE 2014 展覧会 in aiiimaを見学。MICOの篠原さんにお誘いを受けた。小さな場所でなかなか展覧会の趣旨が分かりづらいが、どうも実施になる住宅の一次審査を通過した住宅が並んでいるようである。8つくらいある住宅は結構似ている。どれも都市に開く、あるいは都市に散らばっている日常的な何かを吸収する、あるいは融和するということに狙いがある。これは先日伊藤博之さんから頂いた彼らの世代の作品集の趣旨、都市のノイズを大事にして建築を作ろうと言う姿勢とかなり近い。いやかく言う私も建築はフレームだと言って周辺から入り込む何かが建築を作ると思っている。それぞれ取り入れるものあるいはその方法の「水準」は異なるが基本として言っていることはかなり近い。ということはこの「水準」が建築を大きく変えるということなのである。
夕方藤原さん、小西さんが指導する大学院の製図の中間発表を見た。神楽坂に何かを作ると言うものだが、彼らも神楽坂を観察してその様々な雑音をenhanceしようとしている。これも同じである。問題はその加工の水準である。

July 3, 2013

コム デ ギャルソンを読む

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今日の輪読ゼミは『相対性コム デ ギャルソン論』。巻頭で僕もアンリアレイジの森永さん、松田達さん、入江徹さんと座談会をした。この本は森永さんを除いてファッション業界以外の人が書いたり話している構成である。それは西谷さんの意図であり、それゆえ相対性という名前が冠されているのであろう。
実はこの本ができた時全部を読んだわけではなかったので今日はゼミに出て学生の発表を聞きながら改めて本の全貌を確認した。
先週はジョアン・エントウィルス『ファッションと身体』を読み、来週は西谷さん監修の『ファッションは語り始めた』を読む予定。


July 2, 2013

この配色好き

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久しぶりに伊藤君、木島さんとランチ。OFDAのあり方についてランチミーティング。それぞれが独立したアーキテクトなのにOFDAという名は何を示すのか?という議論。これはユニット名ではない。かといって単なるビル名のようなものとは違う、、、、と僕は思っているのだが、その辺は三者三様。
午後大学へ。少しして石橋さんも到着二人でスケッチ。長野の建築家に電話してアドバイスをもらい、事務所に電話して法律を確認して、設備事務所に電話してシステムを議論して、構造にファックス。あっという間に5時。神楽へ移動6時から4年の製図。
先日『Fashion color』と言う名の流行色について書かれた雑誌をもらった。年に2回出版される。今出回っている号は今年の秋冬、来年の春夏を予測する。ファッション流の色の説明は正直理解不能。あっこのコーディネーションは好きというのはあるけれど。

July 1, 2013

会議は嫌い

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『ユダヤ人と日本人』の著者イザヤ・ベンダサンこと山本七平の有名な著書は『空気の研究』それをベースに現代を語った池田信夫の著書『空気の構造―日本人はなぜ決められないのか』を読んでみた。こんな本を書くくらいだから著者は歯に衣着せぬ物言いである。さすがの僕ももっと「空気読めよ」って言いたくなるくらいなので僕は十分空気の構造にからめとられた日本人なのかもしれないと思う。しかし、日本の会議に出るとどうして皆は何も決めようとしないのだろうかとイライラしてくることも多い。そして決めない人たちには二種類いて、一つ目は空気を読もうとして自ら何も言わないタイプ。二つ目は徹底して議論して物事決めようとするタイプ。しかして僕はそのどちらも苦手であり状況を勘案してさらっと答えを出して終わりにしたいタイプである。こういうタイプは日本の会議ではまったくのマイナーのようでどうもあまり好かれないのである。なので会議というものが嫌いである。